テキストサイズ

虹色の精霊に導かれて…

第86章 ちょっとならいいよね

N「スグなれるって、ほら!」
 マットをゆっくり押しだすカズ。

O「わー 押すなよ…」
 大ちゃんがマットの真ん中で背中を丸める。

 マットはユラユラ逆サイドに流れていく。
 カズがその場にしゃがんだ。

(見てる気だね…反対側行っておこう)
「気持ちいいでしょ?」
漂う大ちゃんに声をかける。


O「あー バランスむず!」
 声を震わせながら言う大ちゃん。


「体 真っ直ぐにした方がいいよ 空を見て?綺麗だよ」
カズの方に再び押す。

O「んな事 言ってもなぁ…」
 体を強張らす大ちゃん。

N「そんな 角握るからぁ」
 グイッと強く俺の方に押し返す。


O「ひー こわぁい」
 余計しがみつく大野。


S「やって ますなぁ~」
 少し濡れた状態で翔ちゃんが海の方から帰ってきた。


N「おりゃ いっけー」

O「くぅぅ」

「ほい」
大ちゃんの足を触って勢いを吸収し、マットを半回転させひっくり返す。


O「わ!」
 急な水にびっくりした大ちゃんが水の中でもがく。



「ひゃぁひゃひゃはははっは」
あんまり必死な顔をするから笑いが止まらない。

N「今の俺じゃないっすよ、リーダー」
 ニノが『俺関係ない』とアピールしている。

O「今の相葉だー!」
 水面に浮かんだ大ちゃんが叫ぶ。


「やーーー 大ちゃんおこったぁ?」
一応聞いてみた。


O「うんにゃぁ~」
 両手足を広げて浮いた大ちゃんが叫ぶ。



(よかったぁ)

S「何したの?」
 翔ちゃんが心配そうな顔で聞きに来た。


「翔ちゃん 波どうだった?」
別の話をふる俺。


S「ん?波? いい感じ 波乗りできそうだよ 遠浅のビーチなんだって 後で 行こう!」


「いいねー」



ストーリーメニュー

TOPTOPへ