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虹色の精霊に導かれて…

第82章 刺身で来たよ

大野視点

「よし 切った!」

白い皿の上に並ぶサシミをみる。


(色…白いなぁ…ま、いいか)


N「泳ぐ?」
 ニノの声が聞こえる。


「はい できたよ」
皿を持ってテラスにでる。

S「わー刺身だ」
 翔くんが笑顔で側に来た。


「おー 切っただけだけどね」
刺身を見せる。


お皿を覗いた翔くんがニコッと笑う。


(へへ 喜んでもらえた♡)


 背後から「できたの?」声が聞こえた。


(ん)

振り向くと濡れたままのニノが立っていた。

「おお」

俺の返事に反応せず皿を覗くニノが「本当に切っただけですね」ボソッという。


(なんだよ…)
「頑張ったのに…」


N「そんな 顔しないでくださいよ 翔さんが心配します」
 困った顔をするニノ。


(こんな顔にさせたのは、お前の所為だろ って)
「そういえば翔くんは?」
翔くんがいない。


N「サーフボード乗りたいらしくて、着替えてますよ」


「ふーん」(刺身食べないんだ…)


N「寂しいなら 着替えの所行けば?」


「待ってる」

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