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虹色の精霊に導かれて…

第81章 いい 意味 自由

松本視点

ラムの入った大きなボールをキッチンのサイドテーブルに置く。


O「それは、網で焼かないの?」
 顔を上げるリーダーが聞く。


タレがしっかりしみ込んだ肉をクッキングシートに広げながら「焦げて生ってイヤでしょ?」と答える。


O「やだね…」
 肩を揺らしながら、魚の方に顔を戻すリーダー。


(その横顔…男だよね…)


それから 何も話さず、黙々と自分の作業をしている




O「ねー 今更だけど 醤油ってあるよね?」
 間の抜けた質問が聞こえてきた。


「大丈夫 買った もう出来るの?」
リーダーの方を向く。


O「もうすぐ…」
 皿の上に刺身の形になった、切り身を乗せていた。


「そう…」
そうっと皿の上を覗く。


 白い皿に 玉ねぎの千切り 白身の刺身


(ビジュアル…真っ白シロだね…)


S「お!!!」
 翔くんの驚いた声が聞こえた。



O「松潤 見て来て!!」
 リーダーが『手が離せない』と 声圧で訴えてきた。


「はいはい 翔くんの安否確認!!いってきまーす」



テラスに出ると「行った!行った!」と、一人で盛り上がる翔くんがいた。


(行った?)
翔くんが見ている方を見ると、プールの水面を優雅に浮いている相葉くんとニノが飛び込んできた。


(なにしてるんだ…あの二人は…)


S「いいじゃん! いいじゃん!」
 トングを持った手をブンブン振る翔くん。


(俺は、翔くんの変化を確認しないとね)


S「綺麗!キレイ!シンクロみたい!」
 俺に『見ろ』と指示を出す翔くん。

(見ろって…)
プールに目をマットの動きがシンクロしている。

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