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虹色の精霊に導かれて…

第80章 ギクシャク緩和

松本視点

「ほら 着替えろよ」
犬養から受け取った水着をニノに渡す。

N「いいって…」
 受け取りはしたけど、乗り切じゃないニノ。

「暑くないのか?」



N「熱いけど… ここ日陰だし」

「せっかくプールもあるんだしさ ハワイを楽しもうよ」


N「グイグイ来ますね…」

「だってよ こうやって 遊んでいいのって、久しぶりじゃん?
 後でどう編集してもいいんだし、なんならバッサリカットもいいんだよぉ」


N「悪い顔してますよ」



「そんなことより ほらほら 着替えとけよ!」
ニノの背中を押す。

N「濡れたくないし…」
 周りをきょろきょろしているニノ。



S「吉桜く-ん 俺にも水着ちょうだーい」
 翔くんが吉桜くんを呼ぶ。

吉桜「はい ただ今!」
 大きな声で返事をして消えて行った吉桜くん。


(ここは カット決定だな…)


吉桜「お待たせしました」
 秒速で吉桜くんがきちんと畳んだ服を持ってきた。


(ハヤっ)


S「うん ありがとう」
 当然のように水着を受け取って、横の部屋に入る翔くん。


(てか、翔さんの着替え多くねぇ…)

ヨコでポカンとしているニノに「ほら 翔くんも着替えるってよ」っと声をかける。

N「ぇー」
 困った顔をするニノ。


(やっぱ 気になる…)
「ねー 翔さんの水着上下なの?」

吉桜「はい 先ほどボディボードをしたいと伺ってましたから、それように」

(じゃ、アレ脱ぐんだ…)

N「え!上も変えちゃうの?」

「みたいだね」

 ムスッとするニノ。


「文句なら直接言えば?」


 返事をせずに動き出すニノ。


(心配だ…)
ニノの後ろについて行く。


 翔さんが入った部屋の前で止まるニノ。

(さぁ なんていう?)



N「あのぉ翔さん…もう 着替えちゃった?」
 遠慮がちに声をかけるニノ。

S「ううん 未だだよ」
 部屋の中から翔くんの返事。

N「入りますね?」
 ニノが入って行く。


(俺も過保護だな…)
そーっと中を覗く。



S「お前が水着に着替えたら、ベストアロハ 着続けるよ」
 交換条件を言っている翔くん。

 痛いところ突かれた顔のニノ。


「はい ニノ負けぇ 素直に着替えてね🎵」
壁にもたれて言う。


N「わかりました…」
 唇を尖がらすニノ。

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