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虹色の精霊に導かれて…

第79章 魚 捌きます

大野視点

(手早く処理しよう!!)

橋もっちゃんが持ってきてくれた鱗引きを使ってガリガリと魚の鱗を取る。

(そこそこ 大物だから鱗も結構大きいなぁ…)



 松潤が何も言わずキッチンに帰って来た。後ろでゴソゴソ動いている。


(何やってんだろう…)


M「にしても…スゲーデカいね」
 背後から声が聞こえる。


(背後から急に話しかけるなよ… 気にしてなかったら、びっくりするだろ…)



M「ごめん 続けて…」


 背後から申し訳ないオーラを感じる。


(もう 何だよ…)

鱗を取り終えたから 背後を確認する。


 松潤が炊飯器のスイッチを入れている。


(作業してるよね…うん 普通だな…)


流しに体を戻し、魚の尾を持って鱗を流いながす。


綺麗に流した後、まな板に戻して、グッと、力を込めてエラから包丁を入れる。


M「うっ」
 松潤の息を飲む声が聞こえる。


「見るの?やってみたいの?」


M「俺 無理かも…」


「練習あるのみだよ…」
包丁の向きを変え、腹をわる。


M「ああ 怪我しないでね」
 松潤の声が遠くなる。


(逃げたな…ま いいけど
 とりあえず肩身だけ節にして… 後は焼くか…)



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