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櫻井視点

「刺身🎵　刺身🎵　魚の名前…何の魚だっけ

「オナガだよ」智くんが答える。

　Oh　オナガのさしみ　Sasimi！」

俺のガキ的即席歌を、智くんはニコニコ聞いてくれる。



　キッチンのまな板の上に　すでに買ったオナガ鯛が出されていた。

「わー　やっぱデカいね」
魚の尾をツンツンと触る。


Ｏ「そうだね」
　智くんが真剣な顔で魚を見ている。

「どこから　捌くの？」
ツイくだらない質問をしてしまった。

Ｏ「うーまずは内臓出すよ…」
　智くんはちゃんと答えてくれる。


「見ててもいい？」（邪魔しないから…）
シンクに近づくことはしない。


Ｏ「いいけど、気持ちいいモノじゃないよ？」
　魚を触りながら困った顔の智くん。


「そう…なの？」
（ここからでも、邪魔なのかなぁ…）


Ｏ「なの」
　目が『見ないで』と言っている智くん。


「そうかぁ」（手伝えない俺が居ても、邪魔だよね…　ごめん…）




Ｍ「翔くーん　ソーセージ　持ってきて！！」
　潤の声がキッチンに響く。


（呼ばれた…探そう）
「ソーセージ？冷蔵庫かな？」


冷蔵庫を扉を観音開きする。

中にはトマトや果物　水の入ったボトルは見えるけど、肝心のソーセージが見当たらない。


「じゅーぅん？　ソーセージ　ないよぉ？　どこ入れた？」
大きな声で聞く。


Ａ「ソーセージあるよ！！」
　雅紀が返事をする。


（雅紀の所？）「えーどこ？」
雅紀の方に行く。

「どこよ？」
雅紀に声をかける。

Ａ「ごめん　切れ目とか入れてそこに置いてる」
　サーバーの横に袋のまま置いてあるソーセージを指さす雅紀。

「お！これか！」
袋を掴んで、潤の方に向かう。



Ｍ「海から上がって直ぐだよ」
　はいている水着を指さしてアピールしている潤がいた。


（おいおい　なんで　俺を呼んだんだよ？　せっかく　智くんの側にいられたのに…）