テキストサイズ

虹色の精霊に導かれて…

第78章 離れて 動かそう

二宮視点

O「じゃ、ほい」
 コンっとけっこう高い音を響かせピンポン球を打上げる大野さん。


「いきなり?それも、取れないし!!」
ピョンっと一応飛び上がるけど、打ち上げた玉を見送って文句を言う。


転がった球を拾い上げて、体の向きを変えると、大野さんがハウスの前で肩を回しているにが見えた。


「え!なに?こんなに離れんの?」
プールを挟んで声をかける。


O「おうよ さー こい!」
 両手を広げる笑っている大野さん。



(そんなに 翔さんの側にいたんですか…何気に おじさん 健気ね…)



「んじゃ、行きますよ」
ラケットに玉を当て構える。

O「おう!」
 ニコニコ笑っている大野さん。



距離が決まったから、お互い距離を測りながらラリーをする。


  コン!
大野ラケットの角に玉が当たった。


O「あ…」
 ありえない方へ飛んでいく玉の軌道を追う大野さん。


「もう ドコに飛ばすんですか?」
大野さんを睨む。


O「ごめん」
 眉をハの字にする大野さん。


「もぉ!
 バトミント部だったくせに、へたくそなんだよなあ」
再び球を拾いに行く。



  ジューという音と美味しそうな匂いが一気に広がる。



(もう焼くのか…)

玉を拾ってプールまで帰ると、大野さんが相葉くんと話していた。


 そこに翔さんも帰って来て、三人がニコニコ話している。


「ねーそこのおじさん…ピンポンやらないんですかぁ…」


俺の文句をちゃんと拾ってくれた翔さんの肩が揺れている。

O「やるよ♪」
 笑顔で降りて来る大野さん。


(もう なんなの! なんかのプレイなの!)
「ホイ!」
 いきなり打ち込んでやる!)


O「あまい!」
 うまく拾った大野さんがどや顔。




 皿を持った潤くんが出てきた。

(焼く肉 何種類あるのかな…)


M「リーダーお待たせ!」
 潤くんが出てきた。

O「流し 空いた?」
 声をかけられた大野さんが球を持ったままハウスに上がる。


仕方なく、ハウスに近づく。


A「あちっ」
 手を振る相葉さん

「もう 火傷しないでくださいよ…」

A「大丈夫 これくらい平気!!」
 ニコッと笑うマー君。


(あ…しゃべっちゃった…)

ストーリーメニュー

TOPTOPへ