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大野視点

「やるか？」
ラケットを回しながらニノに近づく。

Ｎ「ええ」

「ルールは？」

Ｎ「適当に？」

（心　ここに　非ず…）
「じゃ、ほい」
コンっとけっこう高い音を響かせピンポン球を打つ。

Ｎ「いきなり？」
　ピョンと飛び上がるニノ


Ｎ「それも、取れないし！！」
　頭上を通過していく玉を見送って文句を言う。


（たまには、お日様の下で楽しく体を動かさないとな）


ハウスの方を向くと『一生懸命　火を点けようとしている翔くん♡』と『少し悲しそうな顔して鼻を啜る相葉ちゃん』が見えた。


（よくわかんないけど　ここは真ん中にいる方がいいかな？）


プールを挟んでハウス側に陣を構える。


Ｎ「え！なに？こんなに離れんの？」
　戻ってきたニノが俺の方を向いて驚いた顔をする。


「おうよ　さー　こい！」
両手を広げる。


Ｎ「んじゃ、行きますよ」
　ラケットに玉を当て構えるニノ。

「おう！」



距離が決まったからお互い距離を測りながらラリーをする。


　　コン！
ラケットの角に当たった。

「あ…」
玉はありえない方へ飛んでいく。


Ｎ「もう　ドコに飛ばすんですか？」
　睨むニノ。

「ごめん」（わざとじゃねーよ）

Ｎ「もぉ！」
　プリプリ怒りながら再び球を拾いに行くニノ。


Ｓ「ほどほどにしてよ？」
　プールサイドに降りて来る翔くんが声をかけてくれる。

「へへ　今のは違うよ」

Ｓ「ふふ」
　翔くんが笑いながら俺の横を通っていく。




　　ジュー
美味しそうな匂いと音が一気に広がる。


「お！もう焼くの！！」
相葉ちゃんが立っている所に走りあがる。


Ａ「うん　ブロックだからね🎵じっくり焼くよ！」
　トングをカチカチ合わせながら言う相葉ちゃん。

Ｓ「楽しみだね」
「うん♡」

Ａ「美味しく焼くよ♡」
　ブロック肉を笑顔で焼く相葉ちゃん。


Ｎ「…やらないんですか」
　ニノがムスッとしている。


　ククッと笑う　翔くん。

「やるよ♪」
プールまで下り行く。


Ｎ「ホイ！」
　いきなり玉を打ってきたニノ。

（すると思った！）
「あまい！」

しばし、プールを挟んでピンポンゲームをする。



Ｍ「リーダーお待たせ！」
　松潤の声が聞こえた。