無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

相葉視点

Ｓ「おーい　キッチン使えるってよ！！」
　翔ちゃんの大きな声が聞こえる。


Ｍ「はーい」
　潤ちゃんが手を上げた。

俺も「はーい」と同じように手を上げてニノカメラのスイッチを切りながら、デッキに上がる石階段まで来た。

Ｍ「上がったら、肉頼むね？」
　潤ちゃんが追いついてきた。

「肉？あ！うん　ソーセージとかも焼いとく？」
買い物した物を思い出しながら、上がる。


犬養「お二人とも　海に入ったんですか？」
　犬養君が俺たちが飲んでいたビールのジョッキを片付けてくれていた。


「うん　翔ちゃんが潤ちゃんをタンノウしたいんだって！」
ニノカメラを見せる。


Ｍ「その言い方　語弊がある！！」
　潤ちゃんがツカツカっと詰め寄って来る。

犬養「誤解も与えかねませんね」
　犬養くんも困った顔で近づいてきた。

Ｍ「なぁ　もう少し日本語勉強しろよ」
　潤ちゃんの言葉に棘が出ている。

（わ！キレそう！！）

犬養「松本さん　穏やかにぃ」
　オロオロする犬養くん。

Ｍ「キレてねーよ」
　犬養くんの方を向く潤ちゃん。


（逃げよう…）
コソコソっと庭に上がると、翔ちゃんがカズの肩をポンポンしていた。


（まだ　怒っているかな…）
手の中にあるカメラをグッと胸の中に抱え、三人が話していない方を小走り進む。



Ｍ「相葉くん　先に足元洗う？」
　潤ちゃんが追いついてきた。

「洗う」
話しかけてくれたのに、単語でしか返せない。


（だぶん　俺の今の顔　すごいことになっているんだろうなぁ…）


本郷「シャワーはこちらです」
　日翅ちゃんが手を伸ばしてきた。


「そんなに　ヒドい？」

本郷「ええ　泣きそうですよ？」

「そっか　ごめんね」
ニノカメラを渡す。


本郷「いいえ　感情は大事な貴方の一部です」


ハウスに入る階段のところで振り返る。


（俺は　あの四人の邪魔になって　いない…）



真っ先にニノが顔を向けた。

（ニノ…だね　ごめん）


　潤ちゃんがコッチに近づいてきた。


（あ！　この顔　見せれない…）

本郷「ボン？どうかしましたか？」


「あ　うん　なんでもない」
潤ちゃんが追いつくまでに外から入るシャワー室に入る。