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虹色の精霊に導かれて…

第76章 それぞれ動いています

大野視点

 穏やかな海風がふいてきた。

M「いやー 気持ちいいなぁ~」
 穏やかな松潤の声。

A「ハワイ最高」
 相葉ちゃんの のんびりした声

「はぁ~~」
ゆっくり息を吐き出す。



(幸せだなぁ… …)




「おーい」翔ちゃんの呼ぶ声?

「はーい」松潤の返事?
「はーい」相葉ちゃんもぉ?

 ニノは?


ゆっくり目を開けると、横にいたはずのニノの姿がない。

 あれ…

犬養「あ。大野さん起きました?」
 犬養君の声がはっきり聞こえる。

「移動?」
体を起こして、両腕を伸ばす。

犬養「はい」
 犬養君がジョッキを回収箱に入れながら返事をくれた。

周りを見ると
 芝生の上をニノと翔くんが歩いている。
 海から松潤と相葉ちゃんが上がってくる。


「あとよろしく…」
椅子から立ち上がる。


犬養「了解です」


芝生の上をゆっくり歩いていると

S「ねーねー智くん」
 翔くんがニコニコ笑顔で走ってきた。

(なんだい 翔ちゃん🎵)

S「さっそく お魚捌くの?」
 翔くんの目が輝いている。


(魚?ふふ そんなに食べたいんだね…)


S「切りたての刺身♡ こういう時は『捌きたて』っていうのかな?」
 ニコニコ楽しそうな翔くん。


「楽しみ?」

S「うん」
 満点の笑顔が輝く

「うー(まぶしいね… その笑顔…)

 刺身になるには、結構時間かかるけど、頑張るから」

N「でも さっき潤くんが先に『肉する』って言ってなかった?」
 ニノが話に入ってきた。


S「あー言ってたね」
 思い出したっと顔に書いている翔くん。

「じゃ (まだ)流し 使わないほうが良いね」
(松潤の機嫌を損ないたくない)


N「なんかしてます?」
 ニノが周りをきょろきょろしている。

S「おかわりはダメよ?」
 犬飼君が運ぶジョッキを指差す翔くん。

「そうだね ビールはやめとく よ 手 切るのヤダし」
手をヒラヒラさせる。


S「吉桜クーン」
 翔くんが口元に手を置いて叫ぶ。

吉桜「はい!」
 高速ダッシュで走ってきた。


(早っ!)

S「芝生で遊べるものない?」
 プルンとした唇が揺れる。

吉桜「ただ今用意します!!」
 またダッシュで離れていく。



(はーーー 早く あの唇に 俺のつくった刺身を入れたい…)

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