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虹色の精霊に導かれて…

第75章 それぞれ 動こうか

二宮視点

吉桜「これなんかどうでしょうか?」
 ニコニコ笑いながら吉桜くんが、ミニラケットと球の入った袋を持ってきた。

S「わ!可愛い🎵」
 翔さんが青いラケット見て目を輝かす。

(ふふ 好みなヤツですか? ま 専属が持ってきた物は大抵 好みに添ってるモノだよね)

S「ワンセットだけ?」
 翔さんがチラッと俺を見た。

(ん?何だろう…)

吉桜「すいません このセットだけです」

S「そうか…」
 翔さんが残念そうにラケットをさわっている。

(リーターとしたいのなら お邪魔しませんよ

 椅子はあちこちあるし)


キッチンの方で動いているノッポ頭二つを見る。

(あっち行ってあげても良いし)

A「翔ちゃ~ん ちょっと来てぇ」
 マー君が大きな声が聞こえる。



(え……)


まーくんの声の方を向くと、大きな金属製ボールと小瓶をもったまーくんが出てきた。

(ね? なんで、俺じゃないの?)

 まーくんがチラッとも俺を見ずに簡易テーブルにボールを置いていた。


(どうして…いつも…無駄に俺を呼ぶのに なぜ呼ばないんですか…)


S「ニノ!」
 翔さんが大きな声で呼ぶ。

(ぅわぁ びっくりした! 急に呼ばれるとビックリします)

翔さんの方を向くとラケットを振って手招きしている。

「なんですか?」


S「潤の肉が終わるまででいいから、相手してあげてよ♡」
 翔さんがラケットを俺に手渡す。

(リーダーのお守りですか…)
「わかりました」

S「良かった。酔った状態で刃物持ってほしくないんだ」
 翔さんがホッとした顔した。

(あなたはいつもは、誰かのことを考えているんですね)

A「翔ちゃん!」
 さっきより大きな声で相葉さんが翔さんを呼ぶ。


S「はいはい 今行く!」
 大きな声で返事をする翔さん。

S「よろしくね」
 翔さんが俺にウインクをくれ走り出した。

(どうしよう、ちょっとキュンとした)

翔さんが簡易テーブルの所にポンポンと駆け上がる


O「やるか?」
 ボソッと呟く大野さん。

「ええ」
(やりましょうか…)

O「ルールは?」


「適当に?」(アソビでしょ?)

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