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虹色の精霊に導かれて…

第75章 それぞれ 動こうか

櫻井視点

吉桜「これなんかどうでしょうか?」
 吉桜が、袋を手渡してきた。

ピンポンセットと書いた袋に手をいれて中身をだす。

「わ!(このラケット)可愛い🎵」
中から出てきたのは、青色の丸くて持ちやすいミニラケットと 卓球の玉みたいな球体

「ワンセットだけ?」
吉桜に聞きながら視線を感じ目を向けると和也と目が合った。
(やりたいのかな?)

吉桜「すいません このセットだけです」

「そうか」(ダブルスとかも面白そうだったな)



A「翔ちゃ~ん ちょっと来てぇ」
 雅紀の大きな声が聞こえる。

声の方を向くと、金属製ボールを簡易テーブルに置いていた。


(手伝えかな?)

チラッと和也を見る。

 和也がムスッとしている。

(今は 二人を離しておいたほうが良いね…)



「はい 智くん」
ラケットを智くんに一つ渡す。

O「ん?」

「俺、雅紀の所 行くから、ニノの相手してて? 魚捌き始まるまででいいから」
智くんの顔を見ないで、お願いを言う。

O「ん わかった」
 小さく返事をくれた智くん。

「ニノ!」
ラケットを振って和也を呼ぶ。


N「何ですか?」
 ムスッとしたの顔でニノがやってきた。

「潤の肉が終わるまででいいから、相手してあげてよ♡」
持っていたラケットを渡す。

N「わかりました」

「良かった。酔った状態で刃物持ってほしくないんだ」

A「翔ちゃん!」
 さっきより大きな声で雅紀が俺を呼ぶ。


「はいはい 今行く!よろしくね」
大きな声で雅紀に返事をして、和也にウインクして雅紀の所に走りだす。




A「あれに火つけてくれない?」
 ボールにたれを入れながら、バーベキューコンロを指さす雅紀。

「あれ?」

A「うん」


(火…)
「わかった」


蓋を開ける
(俺…一人でつけれるかな…)


吉桜「翔様…」
 小声で近づいてきた。

(カメラのフレームに入らないな…)
「なんだ…」

吉桜「我々がやりますので…」


「いや ここでは 俺が俺でやるよ」
吉桜の腕をポンポンと叩く。


吉桜「はい、出過ぎたまねを」
 シュンっと下を向く。

「ううん ほら、そんな顔しないの」

吉桜の頬を抓む。


吉桜「ぃたぃでぇすぅ」
 痛そうな顔で訴える吉桜。

「ふふ」(変な顔!)

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