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虹色の精霊に導かれて…

第62章 カメラが回ってなくても

二宮視点

部屋にはいると、急いでシャワーと着替えをする。

髪はタオルで適当に拭いて、部屋を出る

A「あ!ニノ!」

(げ!もう 出てるし…)

「早いですね」

A「うん 今から大ちゃんとこ行くの!ニノも行く?」

「いいえ 私は 翔さんの方に行きます」

A「翔ちゃんの方?」


「ええ きっと もう(下りてるはず…)
 いいですか? 必ず 大野リーダーを打ち上げに連れてくること!」

A「あ…はい」

「よろしい!では 手分けしますよ♪」

A「へへ じゃ あとでね」
 片手を上げ走りだすマーくん

「おう!」
手を上げてエレベーターの方に行く。



エレベーターに乗って、地下まで降りると、翔さんがいた。

(やっぱり…)

「翔さん!」

声を掛けると、ビクッと肩を揺らす翔さん。


カクカクカクっと、ぎこちない動きで振り向く翔さん。

S「な、何で?」

 ボタンも数個止めただけのアロハシャツとモスグリーンのスラックス姿の翔さん

「抜け駆けは許しません!」


S「抜け駆けって…」
 困った顔の翔さん。

「一人でヤナ役する気でしょ?」
 翔さんに胸にグーを向ける。

S「嫌な役するって訳じゃ…」


「俺 いっつも言ってますよね?『一人で抱え込まないで』って」

S「なんだよ それ…」

チーフ「俺からしたら、二宮にも言えるんだがなぁ 」
 ぶっちんが近づいて来た。

「俺は ちゃん 報告しますよぉ」


チーフ「報告ねぇ ほとんど事後の癖に…よく言うよ」
 ハーッと大きくため息。

「事後でも 報告します 彼は ありますか?」
力強く言ったあと、翔さんの方を向く。

 ぶっちんがシラーっと翔さんを見ている。

S「俺の行動はぶっちは把握済みだろ?」
 ははっとぎこちなく笑う翔さん。

チーフが肩を落とす。

チーフ「二宮。櫻井から離れるなよ」

「はい」

S「ぶっち!良いのかよ!」

チーフ「ああ、その方がアチラも難題を吹っ掛けないだろう」

「我々だけで行きましょう。やかましいのが付いてきそうです」

チーフ「そうだな、行くぞ」

「はい」

S「は、はぃ」

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