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虹色の精霊に導かれて…

第62章 カメラが回ってなくても

二宮視点

車から降りると、本郷くんと浜地が待っていた。


浜地「お帰りなさいませ!」
 頭を下げる浜地。

本郷「お疲れ様です🎵」
 片手を上げて笑う本郷くん。


「浜ちゃん 重いから運んで!!」
智さんを浜地に押し付ける。

O「俺は荷物じゃねーよぉ」
 より ふにゃ感が増した智さんが浜地に寄り掛かる。



浜地「大野さん お疲れでしょ?背中乗りますか?」


O「いいのぉ?」
 甘え声の智さん。

浜地「いいですよ?」
 おんぶの形でしゃがむ浜地。

O「じゃ お願ぃ~」
 背中に手を持って行く智さん。

「ダメです ほら さっさと歩く。」
脇に腕を通して 引っ張る。

O「えー 浜ちゃんが良いって言ったのにぃ…」


(もう 浜地のおんぶは俺の特権なの やたら滅多にさせないんだから!)


マーくんと二人で 智さんをホテルの中に連れていく。


{カズナリ}
理解者が俺の耳元で囁く。

≪なに≫

{ショウが単独行動をとる 同行することを進める}

≪そう じゃ 追尾してて≫

{承知しました}
理解者の気配が薄れる。



エレベーターに乗り込む。

体をフラフラさせながら浜地に寄り掛かっている智さん。


「相葉さん」
マーくんを見つめる。

A「へ?は、はい!」
 目が合うと、ちゃんと向き合ってくれるマー君。 

「シャワーと着替えが終わったら、大野さんのお迎え頼んでもいいですか?
 てか、迎えに行きなさい!」


A「え?何で?俺が行くの?」

「眠って動かなくなったこの人を、私に起こせというのですか?」
目を上下して言う。

A「ぇ… いいえ 俺が行きます」

  チン
エレベーターが到着。

「着きましたよ。さーお部屋いきましょうね?」
智さんの手を引いて廊下に出た。

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