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虹色の精霊に導かれて…

第62章 カメラが回ってなくても

二宮視点

ぼんやり窓の外を見ながら、無言の社内。

(みんな 疲れたのかな…でもな…こっからが、本当のアニバーサリーイベント)

ホテルの裏にある搬入口に車が止まった。


 真っ先に立ったのがマーくん。

M「ほら、起きて、着いたよ」
 その直ぐ後に潤くんが腕を組んだまま下を向いている智さんを揺すって起こす。

O「あ、ぅん」
 目をこすりながら、シートから立ち上がる智さん。

(ふらふらして…おじさん通り越してお爺さんだよ)

A「ニノの荷物はこれ?」
 マー君が俺の袋を持つ。

「あ…うん」

マー君が車から降りるためドアに向かう。


M「ほら ニノについて行って!」
 潤くんの方を向くと、ふにゃふにゃリーダーを俺の方に押してきた。

O「押すなよ 狭いんだから…」
 智さんが倒れ込むように近づいてきた。

「さー おじいちゃん コッチですよぉ」
両手を大きく広げて受け止める。

O「おじいちゃん 言うなぁ…」
 言葉はそう言っても体は嬉しそうな智さん。




チーフ「各自、シャワーと着替えしたら直ぐでて来いよ」
 チーフの声がちょっと 怖く聞こえた。


A「はーい」
 車のドアノブを持って返事をするマーくん。



チーフ「櫻井」
 チーフが翔さんを呼ぶ。

S「はい」
 翔さんが翔さんの声で返事をした。


翔さんの声や顔を確認。

(これは 仕事モードですね…)

潤くんとマー君も翔さんを見ている。


「相葉さん」
(こう呼んだら、わかるよね?)

 マー君が俺の方を向く。

「今は このおじいさん(になりかけてる人)を部屋につれていかなきゃ」
智さんを強く抱きしめる。

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