
虹色の精霊に導かれて…
第58章 2日目 嵐から 挨拶
{マサキ 僕じゃなくて、みんなに ね?}
くーの声が聞こえる。
(ソバに いるんだね!! ちゃんと みてて!!)
大きく息を吸って正面に向き直す。
で! 15年経って
目の前に広がる たくさんのファンと祝福してくれる 霊たち
こういう機会をもらってね。今日 立てたんですよ! 昨日も立てたし!
会場から拍手がおこる。
で!なんか、15年で取り返すことができて、僕はすごく嬉しくて
だから みんなよりホントは1ステージ少ないんだけど
でも またちょっと みんなに追いついたというか?
すごく僕にとっては意味のあるハワイでのライブでした
拳を高く上げる
{そう 良かった これで、安心できた…}
クーちゃんの声が 気配が薄くなっていく。
(くーちゃん?)
気配を探す。
(くーうぅぅぅ)
背中が激しく疼く。
≪雅紀 踏ん張れ≫
櫻井の声が響く。
涙が零れ落ちそうで こらえきれずに後ろを向く
≪雅紀 俺たちは 嵐だ! 俺たちは今を だ≫
大野の声が聞こえる。
腹に力を入れ、前を向き直す。
えー これからも あのぉ 一歩一歩ね。
ゆっくりとね?遠回りしても、一歩一歩止まらないように行きます
5人は!!
だからみんなで一緒に歩いてください!!!!!
今日はどうもありがとうございました
大きく 頭を下げて挨拶を終わらせた。
