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虹色の精霊に導かれて…

第58章 2日目 嵐から 挨拶

次に マイクに声を乗せたのが 相葉。

  皆さん、ホントに今日は、ありがとうございました。

頭を大きく下げる相葉。


  サイコーに楽しかったです
  あの、ちょっとだけ、個人的な話をしていいですか?
  ちょっとだけなんで 申し訳ないんだけどっ、

  ハワイというと忘れられないことがあって あれは2002年か3年ぐらいに
  ファンの皆さんと行く 嵐とのツアー と、いうのがあったんですけど
  その1週間前に肺が破れて入院したんです

  で もちろん 全治1か月と言われてて、そのツアーにも参加できないかもしれない

  すごくハワイに対して、あぁ すごい気持ちが強かったんですけど

  でも 一週間 
  その1週間で 驚異的な回復力で 何とかツアーに参加したんですね

  あの 全部には参加できなかったんですけど、一緒に同行することができたんです
  その中で、何曲か ほか

右に並ぶ四人の方に手を伸ばして

  4人がステージに立って 歌うことがあって…

手をステージの端に持ってくる

  それを、僕はファンの皆さんと一緒に端の方で見てたことがあって
  その時に すごい 何とも言えない気持ちになって

{言葉にして…}
背後からクーちゃんの声が聞こえる。

  うん
 『申し訳ない』という気持ちと 自分に対してすごく悔しい気持ちと
  絶対にこんなチャンスはもうないと思っていたけど
  ハワイで、5人でステージに立ちたくて…

{立てたね…}


会場「相葉ちゃ~ん」


(もう…ダメ…クーちゃん 俺…)
そこに『クー』がいると信じて体を反転する

  ずっと…


スピーカーから聞こえる 自分の声


M『いやいや 前向きなさいよ』
 後ろを向いてしまった相葉にマイクを通して声を掛ける松本

N「もぉぉ」
 想定外な事をして、笑いながらしゃがみ込む二宮。


  ずっと 思っていたんですよ

M『いや 前向きなさいよ あなた…』
 モニターに映る映像を確認する松本


後ろに クーがいることを どこか願っていたけど、形はなかった。

汗なのか 雨なのか 涙なのか が 頬を流れる

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