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虹色の精霊に導かれて…

第53章 嵐 二日目 コンサート ハワイアン

M「One, two, three, four.」

ウクレレがリズムを取り始める
スティールパン が ハワイ感を醸し出す。


〝マイガール〟を歌い出す

 『 どんな言葉を使えば もっと 心通じ合えたかな 強がりの笑顔に隠した その涙 』



 昨日と空気が違う



歌詞をゆっくり歌いながら空を見上げる。


 ふるな 五人とも同じ思いだった。



 『 変わらずに君は生きている 胸の中で

   ありがとうの想いを 伝えたいよ そっと君のもとへ
   遠く離れてしまっても 思い出に満ちた 未来へ
   瞳を閉じれば 君と過ごした あの季節が 思い浮かぶ
   ふたりの記憶つないでゆく 今日も そっと小さな温もり集めて 』



 『 そっと小さな温もり集めて 』


マイガールがゆっくり終わる。


控えめな拍手が会場を包んでいく。


スティールパンが次の曲〝Everything〟を奏で始める。


 木箱からゆっくり立ち上がるメンバー。


 『 通り雨が近づく 街の匂いは切なくて 』

 空模様を見るかのように、手を伸ばす相葉。

 『 アスファルトに残した 影はいつもと違って見えた 』

 だんだん 雨粒の量が増えだす。

 『 変わり続ける空は 揺れる心映す様に 足早に世界は廻り続けてる 』




 『 この夕立の中で一人 振り返り立ち止まることもあるけど 何も恐れはしない 』




 『 この長い坂を越える時 その先に何が見えたとしても 後悔はしたくない 光灯し続け 明日を照らして 』

 『 赤から青に変わるシグナル 戻ることの出来ない旅の途中で 明日を信じて進みたい 』


 『 走れ走れ!  夢に手を伸ばすんだ

   叫べ叫べ!  声の続く限り 心の感じるままに 』

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