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虹色の精霊に導かれて…

第52章 2日目 《MC》

S「さぁ、松本さん」

M「はい」

S「ここまでどう?ってあれ?なんか俺、司会者みたいになってる?」
 マイクを司会者のように持ち直して、表情も司会者モードにする櫻井。

会場「 (笑) 」

S「さぁ、続いてのお客様は松本潤さんです!」

会場「 ワァー 」

M「どうも。どうも。」
 微笑みながら櫻井に近づく松本。

S「ようこそ いらっしゃいました。いかがですか?ハワイは?」
 右の掌を上に向け、会場をアピールする。

M「いやーどうもみなさん!はるばるハワイまでありがとうございます。
  そして日本で見ている皆さんも、本当にありがとうございます。
  楽しんでいただきたいと思います。」

S「松本さんから挨拶代りの一言いただきましたけれども、
  さぁ、2,3質問の方よろしいでしょうか?

  今回、ハワイの公演に際してですね。ここまでのところで、特に自分のお気に入りな演出だったりとか『皆さんにここ見てほしいな』って 思いながら作っていた所、とか、おすすめの曲とか演出はありますか?」

M「櫻井君にはちょっと申し訳なかったんですけども、空からの登場というのをどうしてもやりたいということで」

S「あー、そうですか。」
 テンションが下がる櫻井。

 即座にマイクを握りしめ、司会者の顔を作る。

S「噂によるとあの打ち合わせの時、櫻井さん、一言もしゃべらなかったらしいですね」
 『メンバーの噂』を口にする体(てい)で話を進める櫻井。

会場「 (爆笑) 」

M「僕が聞いた話ですと、『櫻井さん』は隣にいた二宮君にずっと手汗を見せてたって。」
 その櫻井司会者に、笑いながら返している松本。


会場「 (笑) 」


二人してくくくっと肩を揺らしている。

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