
虹色の精霊に導かれて…
第46章 二日目の朝 ホテルにて
櫻井視点
なぜか智くんの部屋の前に立っていた。
俺のポケットにはこのフロアの部屋すべてに入れる『フロアキー』がある。
(ぶっちには、事後報告かな…)
智くんの部屋に智くの許可なく入る。
部屋に電気がついている。
(また、電気つけてたまま寝たんだね…)
メインの電気を消し、淡いランプだけにした。
部屋の配置はそれほど変わらないだから、寝ていると思うソファに向かう。
(いない…)
ベッドに向かう。
ベッドを照らす背の高いランプの光で浮かび上がる、うつ伏せで寝ている頭が“二つ”
(どうして、ここに 二人がいるの? あぁそうか フロアから出られないから…)
「あれ…翔くん?」
ベランダの方から今一番聞きたかった声が聞こえてきた。
ゆっくり振りむいて「うん」と寝ている二人を起こさないように、小さい声で返事をした。
O「ニノの部屋で寝てないの?」
俺の顔を覗き込んで困った顔をする智くん。
(なんて顔するのさ)「智くんこそ、寝てないでしょ?」
俺も智くんの頬に指を向ける。
O「俺のベッド二人に占領されちゃったし…」
ベッドの頭二つを指差しながら俺から離れる智くん。
「二人に占領されなくても、どうせ寝なかったでしょ?」
照れた智くんの背中を見ながら言う。
O「そうかも…で、和也は?」
少し距離を取った智くんが真剣な顔で言う。
「もう大丈夫だと思う。さっきプリン食べて『おいしい』って言った」
O「そうか…」
智くんが、ふうとゆっくり息を吐くて、ふにゃっと笑った。
(心配してくれたんだね…ありがとう
でも 智くんがこの二人を守ってくれていたから、俺が和也を守れたんだよ)
O「安心したら眠くなった」
大きく口を開けて、唇を震わせながらあくびをする智くん。
「そう?じゃ」(ベッドは寝れないから、ソファだね)
クッションとブラケット持って行く。
O「時間になったら起こしてくれる?」
ゆらゆら揺れながら俺について来る智くんが言う。
(起きるまで、俺がここに居ていいって事なの?)
「タイマー掛けておくよ」
スマホのアラームに時間をいれてる。
O「お願い…」
ソファにポフッと座る智くん。
なぜか智くんの部屋の前に立っていた。
俺のポケットにはこのフロアの部屋すべてに入れる『フロアキー』がある。
(ぶっちには、事後報告かな…)
智くんの部屋に智くの許可なく入る。
部屋に電気がついている。
(また、電気つけてたまま寝たんだね…)
メインの電気を消し、淡いランプだけにした。
部屋の配置はそれほど変わらないだから、寝ていると思うソファに向かう。
(いない…)
ベッドに向かう。
ベッドを照らす背の高いランプの光で浮かび上がる、うつ伏せで寝ている頭が“二つ”
(どうして、ここに 二人がいるの? あぁそうか フロアから出られないから…)
「あれ…翔くん?」
ベランダの方から今一番聞きたかった声が聞こえてきた。
ゆっくり振りむいて「うん」と寝ている二人を起こさないように、小さい声で返事をした。
O「ニノの部屋で寝てないの?」
俺の顔を覗き込んで困った顔をする智くん。
(なんて顔するのさ)「智くんこそ、寝てないでしょ?」
俺も智くんの頬に指を向ける。
O「俺のベッド二人に占領されちゃったし…」
ベッドの頭二つを指差しながら俺から離れる智くん。
「二人に占領されなくても、どうせ寝なかったでしょ?」
照れた智くんの背中を見ながら言う。
O「そうかも…で、和也は?」
少し距離を取った智くんが真剣な顔で言う。
「もう大丈夫だと思う。さっきプリン食べて『おいしい』って言った」
O「そうか…」
智くんが、ふうとゆっくり息を吐くて、ふにゃっと笑った。
(心配してくれたんだね…ありがとう
でも 智くんがこの二人を守ってくれていたから、俺が和也を守れたんだよ)
O「安心したら眠くなった」
大きく口を開けて、唇を震わせながらあくびをする智くん。
「そう?じゃ」(ベッドは寝れないから、ソファだね)
クッションとブラケット持って行く。
O「時間になったら起こしてくれる?」
ゆらゆら揺れながら俺について来る智くんが言う。
(起きるまで、俺がここに居ていいって事なの?)
「タイマー掛けておくよ」
スマホのアラームに時間をいれてる。
O「お願い…」
ソファにポフッと座る智くん。
