
虹色の精霊に導かれて…
第46章 二日目の朝 ホテルにて
櫻井視点
「お願い」と言ってソファに座った智くんはなかなか寝ようとしない。
(ソファが広いからかな?クッションじゃ枕にならない?)
ベッドの枕は二人が使っているから もうない。
(枕になれる物…)
自分の太ももを見る。
「智くん 膝枕しようか?」
智くんがなにも反応しない。
(俺の太ももなんかじゃ、イヤだったかな…)
「ニノのじゃなきゃイヤ?」
智くんが反応しない。
さっきから、ソファの端と端を交互に見ている。
(智くんに俺の声がとどかないんだ…
今なら…今なら誰も見ていない。
あの二人は寝ている。
和也もここには来ない。
少しだけ、わがまま言ってもいいよね?
俺だって、幸せを感じてもいいよね?
頑張れ 俺。
声をハレ! ハルんだ! 俺!)
「さっ さとしぃくん ひぃざぁ かそぅかぁ!!」
自分の声がうまく口から出ない。
O「…いいの?」
智くんがびっくりしたような顔で俺の方を向いた。
(き、聞こえた…)
「ぅん…ココなら大丈夫だと思う」
(俺。きっと 今 ものすごく 顔 赤いぞ)
頭の中の言葉が片言になっている。
O「じゃ お願いしようかなぁ…」
ゆっくり座っている場所を移動する智くん。
(おじゃましぃ…します)
智くんの横に座る。
ゆっくり智くんの頭が俺の太ももの上に降りていく。
(久しぶりの 智くんの温もりだぁ)
生身の智くん
(少しだけ…ほんの少しだけ…)
そっと髪を触る。
O「ふふ なぜなぜ?」
「してほしいの?」
O「うん 今日は疲れたね」
「そうだね…」
O「翔ちゃん…」
「う~ん?」
O「一緒に居ようね」
「一緒…」
O「そう 一緒ぉ 五人で一緒にいつまでも… … …」
最後の方は寝言のようなトーンだった。
「うん 五人で いつまでも… 居たいね」
眠ってしまった智くんの頭を起こさないように、そっと優しく撫ぜながら、聞こえないと思うけど、言わなきゃいけない言葉を口にする。
「お願い」と言ってソファに座った智くんはなかなか寝ようとしない。
(ソファが広いからかな?クッションじゃ枕にならない?)
ベッドの枕は二人が使っているから もうない。
(枕になれる物…)
自分の太ももを見る。
「智くん 膝枕しようか?」
智くんがなにも反応しない。
(俺の太ももなんかじゃ、イヤだったかな…)
「ニノのじゃなきゃイヤ?」
智くんが反応しない。
さっきから、ソファの端と端を交互に見ている。
(智くんに俺の声がとどかないんだ…
今なら…今なら誰も見ていない。
あの二人は寝ている。
和也もここには来ない。
少しだけ、わがまま言ってもいいよね?
俺だって、幸せを感じてもいいよね?
頑張れ 俺。
声をハレ! ハルんだ! 俺!)
「さっ さとしぃくん ひぃざぁ かそぅかぁ!!」
自分の声がうまく口から出ない。
O「…いいの?」
智くんがびっくりしたような顔で俺の方を向いた。
(き、聞こえた…)
「ぅん…ココなら大丈夫だと思う」
(俺。きっと 今 ものすごく 顔 赤いぞ)
頭の中の言葉が片言になっている。
O「じゃ お願いしようかなぁ…」
ゆっくり座っている場所を移動する智くん。
(おじゃましぃ…します)
智くんの横に座る。
ゆっくり智くんの頭が俺の太ももの上に降りていく。
(久しぶりの 智くんの温もりだぁ)
生身の智くん
(少しだけ…ほんの少しだけ…)
そっと髪を触る。
O「ふふ なぜなぜ?」
「してほしいの?」
O「うん 今日は疲れたね」
「そうだね…」
O「翔ちゃん…」
「う~ん?」
O「一緒に居ようね」
「一緒…」
O「そう 一緒ぉ 五人で一緒にいつまでも… … …」
最後の方は寝言のようなトーンだった。
「うん 五人で いつまでも… 居たいね」
眠ってしまった智くんの頭を起こさないように、そっと優しく撫ぜながら、聞こえないと思うけど、言わなきゃいけない言葉を口にする。
