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虹色の精霊に導かれて…

第46章 二日目の朝 ホテルにて

大野視点

朝になった。


ベランダから見えるハワイの朝を確認して部屋に入る。

 部屋に入ると、ベッドにうつ伏せに寝ている二つの頭を見ている人がいた。


「あれ…翔くん?」

 俺の声に反応してこっちを見る。

S「うん…」
 眠そうな顔の翔くん。


「ニノの部屋で寝てないの?」

 少しだけ肩が揺れる翔くん。

S「智くんこそ、寝てないでしょ?」


「俺のベッド二人に占領されちゃったし…」

S「二人に占領されなくても、どうせ寝なかったでしょ?」


「そうかも…で、和也は?」


S「もう大丈夫だと思う。さっきプリン食べて『おいしい』って言った」


「そうか…  安心したら眠くなった」
あくびがでた。


S「そう?じゃ…」
 ソファに沢山のクッションとブラケット持って行く翔くん。

「時間になったら起こしてくれる?」


S「…タイマー掛けておくよ」
 スマホのアラームに時間をいれてる翔くん。

「お願い…」
ソファにポフッと座る。

(広いなぁ… … 外国製のソファで足を延ばしたら頭の場所が…)



S「…かそぅかぁ」
 蚊の鳴くような声が聞こえる。

見上げると少し赤い顔の翔くんが立っていた。

「…いいの?」

S「ぅん…ココなら大丈夫だと思う」

「じゃ お願いしようかなぁ…」
ゆっくり座っている場所を移動する。

 俺の横に座ってくれた翔くん。

ゆっくり頭を翔くんの太ももの上に乗せる。

(久しぶりの 翔ちゃんの膝枕で寝れる…)

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