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松本視点

ジャンケンをやっていると、いきなり｛おめでとうございます♪｝猿のお嬢がニノの体に飛び乗った。

Ａ「え？な、なんで…？」
　ビックリした声を上げる相葉くん。

Ｎ「こっち側に来るとき一緒に入ってきたぞ？」

Ａ「そっそうなの？」
　相葉くんの声がよく響いている。

Ｓ「お嬢は賢いな♪」
　お嬢の頭をなぜる翔くん。

お嬢｛ありがとうございます♪｝
　嬉しそうに頭を揺らすお嬢。



（あれ？翔さんって、お嬢が話せるの知ってたっけ？

　う～ん…　…


　酔ってるのかな？うまく記憶が出てこない…）


ちょっと違う事を考えていたら、ニノと雅紀が見つめ合っていた。


Ａ「なんでもないよ…」
　小さく頭を振って目を逸らす相葉くん。


（話し見えないけど…飼い猿にまでヤキモチですか？）

「大変だな…片想いは…」
そっと相葉くんの肩を抱き寄せる。


Ａ「俺の愛は届かいのぉ」
　相葉くんが豪快に抱きついてきた。


（おおぉ？）
相葉くんを受け止めようとした瞬間、俺のモモが漫画のように相葉くんのジャケットを咥えられて俺から離す。


ﾓﾓ｛抱きつくな…｝
　
Ａ「わぁ！！」
　モモに咥えられてブランと体が浮いた。

（はは…浮いているし…）


Ａ「なんなの？この扱い…」
　ハーっと項垂(うなだ)れている相葉くん。

　その下で同じような顔のニノ。


《おろしてやれよ》

モモに話しかけたと同じころ、相葉くんの「痛い！」と声が聞こえた。

《モモ！！ケガさせるな！！》

｛違う。俺は何もしていない…｝

よく見ると、相葉くんの頭の上で体が白く頭が黄色のオオム？が睨んでいた。


（コイツ…何者だ？）


鳥『せっかく若の勇姿を見に来たらこのような…情けない…』
　鳥が羽をへの字に折り曲げ‘やれやれ’といったポーズをする。

（器用な鳥だな）

A「なざげないって、なんだよ!!」
　珍しいくらい怒った声を上げる相葉くん。