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相葉視点

「大ちゃん…」
心の声が口から不安な声が出た。


　大ちゃんは、ふにゃっと笑って「大丈夫」と言ってくれた。


Ｏ「相葉ちゃんは〝そのまま〟でいいんだよ」

（そのまま？）


Ｏ「せっかくのハワイでしょ？」


（大ちゃんには嘘は通じない

　俺の今の現状だって…きっと分かっているんだ…）


「うん…」
小さくうなずくと「ほら…」大ちゃんが顎で“あっち見て”といわれた。

向いた方には、翔ちゃんの手帳からページを破ってメモにしているカズがいた。


　翔ちゃんが優しい目で見ている。

　カズがメモを書き上げた頃合いに翔ちゃんが声を掛けている。


Ｎ「うん」
　カズが翔ちゃんに笑顔を向けている。

（笑った！）


和也の笑顔はとっても貴重。

（最近‘嘘’じゃないけど、作った笑顔を俺にまでするカズ

　今までにみたいに、ずっと一緒にいれないから

　心配してたんだ…


　俺が『嵐』を守らないと…

　ちょっと気負いすぎたかな？

　普通の相葉ちゃんにもーどろ！）


「じゃぁやりますか？♪」
ぶんぶん腕を振っているジャンケンをアピールする。


Ｓ「俺たちらしい決め方だね♪」
　フフっと笑って翔ちゃんが乗ってくれた。

Ｏ「よし！」
　大ちゃんも笑顔で拳を上げる。

　松潤とニノが笑いながら拳を上げる。


（せーの！！）

Ｏ「最初は！」
　大ちゃんの声が響く。


「「「「「グー!!じゃんけん ぽん」」」」」

　五つの手が輪になってそれぞれの形を取っている。


Ｎ「オシ!!」
Ｓ「オシャ！」

　勝ったのはカズと翔ちゃん。

二人はガッツポーの後、ハイタッチをしている。

（次！！）

残りの三人でジャンケンをしようとした瞬間｛おめでとうございます♪｝と聞き覚えの声が聞こえてきた。

　声のした方を向くと、カズの体に‘俺のお嬢’が飛び込んできた。


「え？な、なんでここにお嬢がいるの？」
ビックリして声が裏返る。

Ｎ「こっち側に来るとき一緒に入ってきたぞ？」
　カズがお嬢を優しく撫ぜている。

「そっそうなの？」
お嬢に聞く。

お嬢「はい。一緒に来ましたよ♪
　　雅紀さまって、私の事いっつも忘れるんだもん。
　　自分で動かなきゃです」
　カズの頬にすりつくお嬢。