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甘く、苦く

第55章 にのあい【俺だけのDisco Star】






ちゅううっと吸い上げると、
雅紀はまた、果てた。


「…にが」

「当たり前じゃんっ
そんなの美味しくないでしょ?」


うわー、恥ずかしい…なんて、
顔を覆ってしまった。


俺はその手をゆっくり離して

「雅紀の顔、見せて?」

って顔を覗き込んで、
押し付けるようにキスをした。


「んっ、」



ちょっと強張った体。

だけど、舌を絡ませたら
すぐに力が抜けていた。



「ひゃ、ぁあっ、」


胸の尖ってるのを
指で摘まんだ。


「そ、こぉ、弱い、からぁっ…」


ぴくんっと雅紀の体が動く。

また顔を覆い、
指の隙間から俺を睨む。


…それ、可愛いだけ。


頬にキスを落とし、
予め用意しておいたローションの封を、
今、初めて切った。


「うわ…とろとろ……」


雅紀が興味深そうに、
俺の掌の液体を見つめる。


「これ、すご…」


俺自身も、ローションなんて
使ったことがなかったから、
かなり衝撃的だった。

ローションっつったら、
ただ、ぬるぬるしてるだけだと
思っていたんだ。

……なんか、いい匂いする。



「…雅紀、いい?」

「うん……」



ローションを纏った指が、
雅紀のナカにゆっくりと
埋め込まれていった。



「はぅ、ぁあ、」

「……キツい?」

「だい、じょーぶ、」


無理して笑顔を作っているのは
バレバレだけど、
それでも……。



ここまで来たら、
もう、戻れない。

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