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甘く、苦く

第38章 お山【どんなときも】session 2

大野side



…遅い。遅すぎる…


何分お風呂に入ってんの?


俺が翔ちゃんの様子を見に
お風呂場に行ったら、
ちょうど上がったところで。


半裸の翔ちゃん。




「…は!?え?さとっしゃ!?」



また噛んでるし…



「ご、ごめん!遅いから呼びに
来たんだけど…ごめん!!」

「いや、べ、べべべべ、別に
だいじょぶだけどさ…」



…全然大丈夫じゃなさそうだし…



俺がお風呂場から出ようとしたら、
翔ちゃんに抱き締められた。



お風呂上がりの翔ちゃんからは、
石鹸のいい匂いがした。


濡れてる髪の毛から落ちる雫が
俺の頬を濡らす。


翔ちゃんの熱い息が、
俺の首筋にかかる。


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