
ペットではなく家族です。
第13章 亀吉の迷い
愛莉「付き合う、か…」
仮の彼女
彼女のフリとはいえ
隼人と付き合う事になった愛莉
本当に本気の付き合いではないのだから
心配する事はないのだが…
愛莉「…はぁぁっ」
亀吉「お帰り」
愛莉「あっ!!ただいま…」
亀吉「おやつ食べる?」
愛莉「…いい」
亀吉「今日は恵、仕事で遅くなるらしい
から夕飯は先に食べててって」
愛莉「…わかった」
久しぶりの二人きり
その夜は変に緊張してしまい
何を食べたのかその味すらも全く覚えて
いなかった
愛莉「…」
亀吉「美味しくなかった?」
愛莉「えっ?あ、ううん…ただちょっと
考え事…」
亀吉「彼氏の事?」
愛莉「ぅぐっ!!ゴホッゴホッ…」
亀吉「まさか図星だった?そっかそっか
中学生だし愛莉にも彼氏が」
愛莉「違うっ!!彼氏じゃないから!!
ただ彼女のフリを」
亀吉「フリ?」
愛莉「…何でもないっ」
亀吉「まあ何でもいいけど中学生らしい
健全なお付き合いしなよ」
愛莉「…自分らはどうなのよ…」
亀吉「えっ?」
愛莉「私知ってるんだから、亀吉が毎晩
お母さんと何してるか」
亀吉「…」
