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ペットではなく家族です。

第13章 亀吉の迷い




隼人「俺、好きな奴がいるんだ」

愛莉「へぇ…」

隼人「なのにさっきみたいに色々な女に
告白されて迷惑してるんだ」

愛莉「贅沢な悩み…」

隼人「そこでお前にしばらく俺の彼女の
フリをしてもらいたいんだ」

愛莉「何で私…」

隼人「俺の事、絶対に好きにならないし
それに気になる事もあるしな」

愛莉「何それっ…」

隼人「秘密、まあどうせ俺達の事はもう
噂になってるし、いいよな」

愛莉「…」


否定出来なかった
去り際に見た彼女の表情は
泣き顔ながらも愛莉をキッと睨みつけ
愛莉の姿を
その目に焼き付けていた


自分の好きな人を
宇佐見隼人を奪った憎むべき女

隼人と同じクラスで席も隣の愛莉では
バレるのは時間の問題
厄介だ…


隼人「えっと…」

愛莉「水島愛莉…同じクラスなんだから
名字くらい覚えといてよ…」

隼人「ごめんって、じゃあ愛莉、改めて
よろしく」

愛莉「…」


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