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DAYS

第38章 SUPER×2 LOVE SONG A×S





A side


「ふふ。翔ちゃん驚くかなぁー…。」


時刻は9時過ぎ。

仕事が終わって、マネージャーの車を断って
自分の車に乗り込んだところ。


俺のマネージャーと
翔ちゃんのマネージャーに協力して貰って、
今日の俺のスケジュールを偽ってもらった。

本当は、この時間に終われるのに
日付を超えるギリギリだって言っておいた。


だって、一緒にクリスマスを過ごしたくて。


…っていうのは半分嘘。

誕生日を祝って欲しいなって…。
1番大事な人に。


今日、たくさんの人からおめでとうって
お祝いの言葉を貰った。

それももちろん嬉しい。
クリスマスイブだって言うのに、ちゃんと
覚えていてくれた人がいたから。

でもやっぱり、翔ちゃんにお祝いして
貰いたいんだもん…。


「クリスマスプレゼント用意しなきゃ。」


ずっと迷ってた。
クリスマスプレゼントに何を渡そうか。

服とかにしようかとも思ってたんだけど、
それをニノに言ってみれば

「友達か。」

って一蹴りされた。

「もう1年でしょ?…そろそろ、ねぇ。」


何か意味ありげな顔を向けられて、
その後何を聞いても知らんぷりされた。

その意味をずっと考えてたら、
贈りたいプレゼントが決まった。


向かうは宝石店。

こういう所に行くのって、結構…ってか
かなり危ないと思うんだけど…。


ペアリングを贈りたくて。


思いついた時はネットで届けてもらおうとも
思ったんだけど…。

ちゃんと自分の目で見て選びたいから。


閉店までは1時間を切ってる。

制限速度のギリギリまで飛ばして、
目的地へと急いだ。

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