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DAYS

第37章 secret OANM×S




それから明らかに、
翔と俺たちの間には溝が出来た。

当たり前だと言ったら当たり前。

そりゃそうだ。
あんな事をしたんだから。


翔は日に日に顔色が悪くなってきて、
ゲッソリとしてきた。

立ち上がった瞬間にふらつく場面も増えて、
その度に体が反応する。

助けたい衝動に駆られている自分に気づく。


でも行けなかった。


相葉ちゃんへの申し訳なさ。

ニノや松潤の視線。

翔への怒り。


だけど、先に動き出したのはニノだった。


「今日、みんなで話をしに行かない?」


そんな持ちかけをしてきたのは、
翔が帰ったあとの楽屋。

いつもよりフラフラの翔を見送って、
4人がもう帰ろうかと荷物をまとめていた時。


「…は?」
「…話をしないと。

いつまでもこれじゃあダメだって、
みんな分かってるでしょ?」


ニノがグルッと全員を見渡す。

…分かってる。

このままじゃまともな仕事も出来ない。
こんな空気でずっとやっていけるはずない。

俺たちだけじゃない。
周りにも迷惑を掛け始めている。

崩壊寸前なのは目に見えてる。


「みんなが行かなくても、
俺だけでも行くから。」
「じゃあ俺も行く。」
「俺だって行く。

…このままじゃ、嵐が終わっちゃう…。」


震えた声でそう呟いた相葉ちゃんを
松潤がぎゅっと抱きしめた。


「…行こう。ちゃんと話をしに。」

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