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DAYS

第37章 secret OANM×S




家に着いたら、玄関を開けてすぐに
相葉ちゃんに抱きつかれた。


「ぅええ!?」
「ごめんね!大ちゃん!」


相葉ちゃんが頭を埋めてる肩辺りが
じんわりと濡れて温かくなってくる。

体が燃えるように熱くて、そんな体で
ずっと待ってた相葉ちゃんがやけに愛しくて

「大丈夫だから…。」

そう言って、頭をポンと撫でると
嗚咽が大きくなった。


「ごめんね、来てもらって。」


ニノと松潤が、リビングのドアから
歩いてきた。

目線は相葉ちゃんで、心配そうな顔をしてる。


「ベッドで寝てろよって言っても、
聞かなくって…。」
「そっか…。

ね。相葉ちゃん。
俺は大丈夫だから、ちゃんとベッドで
寝よっか。」


体を離そうとしても、ぎゅっと抱き着いて
離れない。

それどころかさっきよりも力が強いし。


「ごめんね…。ごめ、んっ。
俺、知ってたのに…っ。」
「大丈夫だから。」
「何にも、出来なくてっ…。」
「相葉ちゃん。俺を見て。」


少し強めに声を上げれば、
ビクッと体が反応する。

そろそろと顔を上げれば、子犬のような瞳で
俺を見てくる。


「俺こそごめん。

ずっと辛い思いしてたのは、
相葉ちゃんだろ?
気付いてやれなくてごめんな。」
「大ちゃぁん…っ。」


子供もみたいにワンワン泣いて、
最後には疲れて寝てしまった。


ここまで追い詰めた翔が憎い。

でも、それ以上に、こんなにボロボロに
なるまで気が付けなかった自分が悔しかった。

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