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DAYS

第37章 secret OANM×S





「翔くんは、誰かが幸せになる事が
許せなかったんじゃないかな。」


松潤から聞かされた一言目は、
信じ難い言葉だった。


「雅紀から、全部聞いたんだ…。」


頭が混乱してしまった。


だって…。翔の好きな人は、松潤で。

でも松潤が好きなのは…俺。

俺が好きなのは、翔で。


想いが交差して、ぶつかって
誰とも交わらない糸になってしまっていた。


ニノが翔のことを好きなことさえ、
翔は知っていたのだろうか。

その想いが自分から違う人へ向かないように
必死に取り繕って。


絶対に誰も、愛し合わないように。


それに気が付いたのは、相葉ちゃんだった。

俺と翔が付き合う前から気が付いた
相葉ちゃんは、翔に止めるように言った。


一度は、首を縦に振った翔に安心して
ホッとしていた時に、翔はそれを裏切った。

俺と付き合いだしたんだ。



「雅紀は、大野さんを悲しませたく
なかったんだと思う…。」


相葉ちゃんがこの事を言えば、
みんなが悲しむ。

それを脅しにでも使ったんだろうか。

相葉ちゃんは決して口を割らなかった。


それが今に繋がってしまったんだ。


「…辛いのは相葉ちゃんだったろう?」


とにかく早く顔を見て、大丈夫だって目を見て
言ってやりたい。

リクエストされたアイスを急いで買うと、
3人の待つ家へ急いだ。

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