
DAYS
第37章 secret OANM×S
まだ翔のことを信じたいって気持ちが
強かった時。
1通のメールが届いた。
その着信音に一瞬ビクッと体が反応したけど、
相手は思っていた相手とは違った。
「松潤…?」
何だろうと思いながらメールを開けば、
『相葉くんが熱で倒れた。』
「え…?」
そういえば、収録の時から顔色は
よくなったような気がする…。
メールを開いたまま、
携帯を手に固まっていたところに
…電話が掛かった。
家までは歩いて5分ほど。
「すいません、ここで降ります!」
財布から適当に札を取り出すと、
「お釣りは要りません。」とか何とか
芸能人っぽいことをしてみて
急いでタクシーを出る。
通話ボタンをタッチすれば、
すぐに松潤の声が聞こえる。
『もしもし、大野さん。』
「相葉ちゃんが倒れたって…。
大丈夫なの?」
『熱自体はストレスから来るものだって。
…ずっと魘されて大野さんの
名前を呼んでるんだよ、相葉くん。
ごめんって謝ってる。』
だから、来てあげて欲しいんだ。
そう、申し訳なさそうにな声が
電話越しに聞こえてくる。
…相葉ちゃんが悪いんじゃないよ。
優しい相葉ちゃんのことだから、
きっとずっと我慢してたんだよな。
俺のために。
「相葉ちゃんに、行くからって伝えて。」
『本当に?』
「うん。すぐに行くって。」
もう心は決まった。
…ごめん、翔。
