
DAYS
第37章 secret OANM×S
O side
もう訳が分からなかった。
松潤とニノの口から語られたのは、
信じたくないことばかりだった。
何度も耳を塞ぎたくなったけれど、
でもそうはさせてくれなかった。
話しを聞き終わった時、すべてが分かった。
すべて辻褄があった。
「…。どうする?」
話し終えた松潤は、ひとつため息をついた。
どうするってその一言には、
色んな意味が含まれているだと思う。
これからどうするんだって。
どうするか何て分からないけど、
「…帰る。」
「へ?」
「とりあえず、帰る。」
何言ってんのって顔した2人が
俺を見てるけど、でもまだ…。
まだどこか信じられない自分がいて。
だから会って話そうって。
会って目を見なきゃ分かんないって。
「…信じたいんだよ、翔のこと。」
「信じるってー…!」
「2人のことを信じてないとかじゃ、
そんなんじゃない。断じて。
でも…まだ…。」
そこまで言って、言葉が出なくなった。
そんな俺を察したのか、
2人は俺を責めることはなかった。
ただ、
「じゃあ、送っていくね。」
そう言って、立ち上がると店を出た。
信じたくないよ。
翔と付き合ってた3ヶ月のすべてが
嘘だった、なんて。
好き、の言葉も。
愛してる、の言葉も。
全部全部…嘘だったなんて。
