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DAYS

第37章 secret OANM×S




O side


相葉ちゃんがボロボロになっていくほど、
翔は焦っているようにみえた。


焦っている…というか、何かに怯えてる。

松潤やニノの視線がどんどん冷たいものに
なってるからなのかな、って。


この前聞いた、まずいって言葉。

翔はこの状況を分かってるってこと?
何もかも把握してるってこと?


松潤がご飯に誘ってるけど、
翔が外に出たのは1度もない。

次の日がオフでも、早く帰ってきても
絶対に家にいる。


「松潤との約束、いいの?」

って、そっと聞いてみても

「行って欲しいの?」
「もう嫌いになった?」
「ひとりになりたいの?」

淋しそうな顔をして、上目遣いを
するもんだから、それ以上は聞けない。



そんな日、松潤から声を掛けられた。


「ねぇ、リーダー。」
「んぉ?」
「今日、ご飯とかどう?」
「んー。いいよぉー。」


スケジュール的にも問題ないし、
この時間なら明日に響かないだろうし。

たまにはなぁ、なんて。


そうしたら、

「智くん。今日は俺と約束してたでしょ?」
「へ?」


あれ、そうだっけ。

俺昨日意識がほとんどないまま、
翔の帰りを待ってたから覚えてない。

約束したような、してないような…。


「だから、帰るよ。」

グイッと引っ張られた腕が痛くて、
思わず顔をしかめる。


「ぃた…っ。」
「翔くん。今日は俺が借りる。」


反対側から、腰に腕を回されて
腕の中に引っ張りこまれた。

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