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DAYS

第37章 secret OANM×S





ドンっと、なかなか大きい音を
立てたから、さすがに前を歩いていってた
潤くんが気が付いた。

そして俺の状況を見て、廊下から
またリビングへと戻ってきてくれる。


「何してんの?大丈夫?」
「大丈夫じゃないよ…。
全く…。」

クスクス笑いながらだけど、俺に
差し出されてる手に手を伸ばす。

グイッと引っ張り上げてはくれたけど、

「うあっ!」

相葉さんの力が思ってたよりも強くて、
また床へとバック。


「ってて…。

もーーーっ!ホントに!相葉さん!」


もう堪らなくなって、俺の裾を掴む
相葉さんの肩を揺らした。


けど、全然ダメ。


「酔っ払って寝てるからってさぁ。」
「相葉くんっぽいっちゃぽいけどね?」
「笑ってんじゃないよ!

もー!相葉さん!」


グイッと体を捻って、相葉さんの
起こしてみたら


「…。」


泣いていた。

悪い夢でも見てしまっているのだろうか。
苦しそうに眉を顰めていて。

その姿を見て、俺だけじゃなくて
潤くんまでも黙り込んでしまった。


「…かないで。」
「え?」
「行かないで…っ。」


そう言って泣いて縋りつく姿に
俺までも泣きそうになってくる。

隣を見れば、潤くんも同じみたいだ。


「…今日、ここで泊まる?」
「そうするか…。」

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