
DAYS
第37章 secret OANM×S
相葉さんを無事に運ぶことが出来たし、
ホッとひと息ついて座り込む。
隣を見れば、潤くんが同じように
座って疲れた顔をしていた。
「お茶のひとつでも出してよ、相葉さん。
って、え。」
もうラグの上にゴロンと寝転がって、
目を瞑ってる相葉さん。
「まさかとは思うんだけどさ…?」
「おーい。相葉くーん。」
潤くんが肩をゆさゆさと動かすけど、
睫毛はピクりとも動かない。
寝ちゃってるみたいだ。
「マジか。落ちるの速いなぁ。」
「よっぽど疲れてるんでしょうね。」
レギュラーが増えて、個人の仕事が
増えてることに重なって寝不足。
相葉さんのことを疲れてるって言ってるけど、
潤くんだってかなり疲れてるはずだ。
普段の仕事に加えて、この時期は
ライブのことが重なってくる。
「潤くんも、でしょ?」
「それを言うならニノもだろ?
映画撮ってんじゃん。」
「まぁ…そうですけど。」
否定はしない。
否定出来るような元気な顔でないと
自分でも分かってる。
「明日も早いし、帰るか。ニノは?」
「俺も。タクシー拾って帰りましょうか。」
「うん。
じゃあ、相葉くん帰るよ。」
よいしょっという掛け声とともに
重い腰を上げた時、
服に重みが加わってることに気がつく。
「お?」
その重みのせいで、うまく立てなくて
またラグに引き返す。
強い力で服の袖を掴まれてる。
犯人は、相葉さんだった。
