
DAYS
第37章 secret OANM×S
N side
いつから何だろう。
ずっと、ずっと好きだった。
気が付いた時には、もう好きだった。
でも、もう遅かった。
好きになってたんだ。
…翔さんのこと。
酔っ払った相葉さんを潤くんと
抱えながら、小さく息を吐く。
「重たいよ…。もう、あいばか。」
「熟睡しちゃってるもんなぁ。
最近眠れてないっていってたし。」
「そうだったんだ。」
さっきまでは憎たらしかった顔が、
何だか疲れて思い悩んでいるような顔に
見えてきて、そっと頭を撫でた。
「ニノも、でしょ?」
相葉さんの頭越しに見えた、
潤くんの顔。
その言葉にドキリとした。
「やだなぁ、何言ってー…」
「バレバレだよ。」
「…。」
さらにそう続けられて、もう
返す言葉が咄嗟に見当たらない。
「ゲームのし過ぎなだけですよ。」
「…だといいけど。」
程々にしときなよって、頭をこつかれた。
潤くんが左手を離すもんだから、
相葉さんの体重がぐっとかかる。
「わっ。」
慌てて支え直したけど、間に合わなくて
相葉さんは床へ真っ逆さま。
「ぅあっ。
…ったぁ。」
ゴンっという鈍い音を立てて
地面へと直撃した。
その衝撃で目が覚めたらしい相葉さんは
状況が呑み込めないらしく、テンパってる。
「へ、ふぁ?はっ。え?」
そんな相葉さんを見て、罪悪感より先に
笑いがこみ上げてくるのは致し方ない。
