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DAYS

第32章 オールリクエストshort story♡





イきたいのにイけないその状況は、
雅紀をひどく乱れさせた。

もちろん、俺もだけど。


お香でも、麦茶からでも媚薬を
飲んでんだから、当たり前か。



「ああああ…っ、も、やらぁっ。」
「…くぅっ。」


口を閉じることさえままならない
雅紀の口からは、涎が流れてる。

それさえ愛おしい。


見たことのない雅紀を知る度に、
ゾクゾクした。

俺だけのもんなんだって、実感した。


もっともっと、深みに嵌っていく。

雅紀から逃れられない運命なのか。


何度も空イきした体からは、
すっかり力が抜けていて。

塞き止められたままのソコは、
赤く腫れていて痛々しい。


「もう、最後にしようね。」
「んんっ、あ、もっと、もっとぉ…。」


俺の声も届いてないか…。


ぐっと雅紀の体を起こすと、
伸ばした太ももの上に乗せた。


「や、深い、ぉく、くるぅ…っ。」


自分から腰を振る姿に眩暈がした。

妖艶な踊り子だった。


フィニッシュを迎えて、
止めていた輪ゴムを取ってやると、
雅紀はすぐにイった。

その締め付けに、俺も持っていかれた。





肩で息をして、ベッドに沈み込む
雅紀の瞳は、ずっと俺を見てる。


「何か、使ったでしょ。」
「ん?」
「とぼけないでよ…。」


拗ねた様子からは、さっきの妖艶さは
微塵も感じられない。


「ごめんって。」
「やだ。」
「雅紀って、あんなに凄かったんだね。」
「やめろよ。」


ムスッとした顔も可愛らしい。


「また使っていい?」
「やだ。」
「使うからね?」
「何でだよー。」



俺たちのピロトークに色気とか
雰囲気とかはないけど、でもそれも好きだ。


疲れもあったのか、
1度ベッドに沈み込むと、深い夢の中へと
落ちていった。

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