
DAYS
第32章 オールリクエストshort story♡
どこかで声が聞こえる。
『変なとこ気にしちゃって、可愛いね。
とうとう媚薬にまで手を出して
きたかぁ。』
ふわふわと、髪の毛に触れられる感覚は
あるんだけど、はっきりとはしない。
夢の世界なんだろうか。
『ふふ…。
また俺から離れられなく
なったでしょ?
俺から離れる…なんて言ったら、
…殺しちゃうかも、俺。
これからも、もーっと俺を
満足させてよね。
やっと物足りなさから
開放されるんだから、ね…?』
どこかで声が聞こえる。
現実であって欲しいとは思わない。
だけど、夢であって欲しいとも思わない。
俺、お前に殺されるなら本望だよ。
物足りなかった?それはごめん。
全部俺が悪い。
全部直すから、ずっとそばにいてね。
俺から離れていかないで。
俺は、抜け出せない
危険な麻薬に手を出したのかもしれない。
『愛してるよ…。』
-end-
