
DAYS
第32章 オールリクエストshort story♡
「まーさき、どうしたの?」
「いやぁ、触んないで、ひゃあっ。」
ぎゅっと抱きしめようとすると、
後ろに後ずさる雅紀。
自分の体を抱きしめるように、
丸まって俺から離れる。
「そっかぁ。
じゃあ、俺まだ飲むからね?」
「え…?」
ラグの外に座る雅紀から離れて、
机に戻ってビールに手をつけた。
物欲しそうな顔をした雅紀が、
ずーっと俺の方を見ている。
なんで?って顔してるね。
エッチなことすると思ったんでしょ?
甘いなぁ。
今日はたーっぷり可愛がるから。
「夜は長いんだからね?」
直のフローリングの上で、
まだ丸まってる雅紀に、飲み直そうと
声をかける。
だけど、
「も、ダメ。我慢、できなっ。」
ボロボロと涙をこぼしながら、
そんなことを言うんだから。
溜まったもんじゃない。
でも、ここはぐっと堪える。
今まで、そんな雅紀の甘い誘惑に負けて
押し倒して、雅紀に翻弄されてきたんだから。
今日は、俺が翻弄する。
「ほら、こっちおいでよ。
俺寂しいじゃん。」
雅紀の方へと近付いて、
腕を掴んで立たせようとすると、
それだけなのに、声が漏れて、
「うぁ、…やっ、何。」
1人で凄くテンパってる。
訳の分からないほどの快感が
頭を支配しているんだろう。
掴んでいた腕を、すーっと撫でただけで、
雅紀はまたイった。
「も…無理ぃ。
お願い、かず。
ほしい。めちゃくちゃに、してぇ。」
背筋がゾクッとした。
クセになりそうなものだった。
