
DAYS
第32章 オールリクエストshort story♡
「さとしー…」
「…自分でも面倒くさいヤツだって、
分かってるけど…。
翔くんに言われると、辛いよ…。」
また下を向いてしまった智くん。
その背中は小さく震えていて、
思わず抱きしめた。
「 ごめん。
俺も、言ってくれなきゃ分かんないし、
キスが嫌なんだと思って、ショック
受けてて…。」
「キスが嫌なんじゃない。
翔くん、気が付いてないかも
しれないけど、
最近、エッチがあっさりしてる
っていうか…。
そんな時もね、キスだけは
すんごく丁寧でね。
触れるだけのキスをしてくれる時、
俺、すごく幸せになるんだよ?
愛されてるなって…。
だけど、エッチも雑で、
キスまで…だったから、寂しくて…。」
俺の胸に額をグリグリ押し付けながら、
ポツリポツリと言葉をこぼしてる。
返答が予想外すぎて、
頭がうまくついてこれていない。
「それって、つまり…。」
「あっさりでたんねーっつってんの!
へばってんじゃねーぞ。
俺より若いくせして。」
あぁ、可愛いなぁって思ってたのに、
最後の言葉にカチンときた。
「 俺がどんな思いであっさりに
してたのか知らねーからだろ!
ドラマで忙しいのに、そんな
ハードなこと出来る訳ねーだろ!
俺よりおっさんのヤツに!
俺だって溜まってんだよ!」
「おっさんっていうな!
俺だって溜まってんだよ!
満足させろや!」
売り言葉に買い言葉。
「言ったな?
今日は寝かせねーからな。」
なだれ込むように寝室に入って、
智くんの体をベッドに放り投げた。
