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DAYS

第32章 オールリクエストshort story♡






ここならいいかと、適当に
空いている楽屋に入って鍵をかけた。

まだ放心状態の和に、
俺から話を切り出す。


「言われたんだ、さっき。
翔くんに、和の様子がいつもと
違うって。」
「…翔さんが?」
「浮かない顔をしてるって…。

でも、それは俺のせいだって。」
「そんなことー」
「あるんだよ。」


和がストレートに伝えてくれないことに
勝手に拗ねて。

そんな余裕のない自分が1番嫌いで。

和に何をいうのでもなく、
ただずっと真面目に話すことを避けてきた。


「俺、最近の和の様子が冷たいっていうか
何か…分かんなくて。

相葉くんとかといることが、最近
ぐっと増えたでしょ?
それで不安になっちゃって…。

もしかしたら、和は心変わり
しちゃったのかなって怖くて…。
まともに話をするのも怖くて、
ずっと避けてた。」


俺の言葉を聞きこぼすまいと、
しっかり俺を見てくれてる。

いつでも変わらない真っ直ぐな瞳だった。



「俺こそ…。潤くんにそんな想いを
させてるって、思ってなかった…。

最近相葉さんと一緒にいるのは、
潤くんがドラマとかで忙しそうで、
あんまりベタベタしたら、邪魔に
なっちゃうかと思って…っ。」


俺の方こそごめんねって。

和は涙をぽろっと、一筋流した。

綺麗だった。
アジサイとは比にならないほど、綺麗だ。


お互いに誤解してたんだね、俺たち。

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