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M side


「ぅ、はぁっ、じゅんー…っ。」
「どうしたの？」
「も、ダメぇ…っ。」


俺の腕の中で、体をプルプルさせて
悶えてる翔。


顔を真っ赤にして、熱い吐息を吐いて。


「何がダメなの？」

本当は分かってるクセに、
意地悪なことを聞いてみる。


「分かる、でしょっ。
潤、魔法使いなんだもんっ。」
「え？」


予想外の言葉に、思わず翔に
触れていた手が止まった。


「あ…。」


刺激がなくなったせいか、
急にもじもじしてる翔。


「魔法使いなの？俺。」
「俺にはそうなの！

ねぇ、もう無理だよ…。
料理出来ない…。」
「えー？

じゃあ仕方ないね？
ご褒美ないね？」
「やだぁ…。」


可愛い。可愛すぎる。

俺の腕の中でくるっと半回転して、
俺にぎゅっと抱きつく。


「しょーう？」

名前を呼べば、恥ずかしそうに顔を上げる。

必然的に上目遣いになる訳で。


抱きたい衝動に駆られるのを
ぐっと耐える。


今日は翔から誘って欲しい。

とびっきり可愛く。
とびっきりエロく。



「だって、出来ないんだもん。
潤が邪魔するんだもん。」
「あれ？俺のせいなの？
嫌だった？」
「…嫌じゃない。」
「じゃあ、俺離れた所で見てたら
出来るの？」


そうじゃないよね？
熱くなった体を持て余してるんだろ？