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DAYS

第32章 オールリクエストshort story♡






「どうしたいの?翔は。」


いつもは翔の可愛さに負けて、
俺が言っちゃうけど。


「…抱いて。」
「あとじゃダメなの?
オムライス、食べたいなぁ、俺。」
「潤が意地悪だ…。」


分かってるよ。


だけど、そうさせてるのは
紛れもない翔だから。

もっともっと色んな翔を
知りたいと思わせてくる。

俺だけの翔を見つけたいと思わせる。

もっともっと俺を好きにさせる。


翔の魔法にかかっちゃってるから。



「オムライス何かより、
俺のこと食べて…。

もうね、我慢出来ない…んんんっ。」


俺のこと食べて。

その言葉に、もう我慢なんて出来なかった。


翔の両頬を包むと、舌を絡めてキスをする。

いきなりだからか、息が続かなくて
苦しそうにしてる翔がとんとんと俺の
胸のあたりを叩く。


だけど、もう止まらない。


「美味しく料理してあげる。」
「うん…。

いーっぱい食べてね?」


結局翔には勝てないんだ。

翔は俺を煽る天才だと思う。
夢中にさせる天才だ。


ベッドに行こうっていう翔の声も
無視して、キッチンで抱いた。

何度もイカせて、イって。

深く、貪欲に交わった。


そんなことをしたんだから、
案の定、キッチンに広がるのは
白濁の海。

青臭いにおいがしてる。
もう食欲なんて正直湧かない。

翔は意識を飛ばしちゃってる。


「料理してるのも可愛いけどさ…。

やっぱり堪んないなぁ…。
無茶させてごめんね。」


寝顔に何度も優しくキスをした。


目が覚めた時、俺のことを
もっと好きになっているという

魔法をかけながら。



-end-

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