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DAYS

第32章 オールリクエストshort story♡






いつもより、気持ち高めの声で

「潤」って呼んでみる。


潤は、絶句してた。
口をぽかーんと開けて、時が止まったかの
ように、全く動かないでいる。


そんな顔を見て、思わず噴き出しそうに
なったけど、ここはぐっと堪える。

ほらさ?
今、俺可愛いレディーだから。



「待たせちゃってごめんね?」
「う、うん。」


まだ状況が呑み込めないらしい
潤に、俺から近づく。

入口付近で、寝室の電気を消して、
ベッドサイドの明かりだけにしてから、
ベッドに腰掛けてる潤に、
ぎゅーーーっと抱きついた。



「…怒ってるの?」


そんな訳ないって分かってるけど、
わざと泣きそうな声で言ってみる。

そうしたら、案の定


「違う違う違う。」


慌てて全否定する潤。


その様子に、とうとう堪えきれなくて、
ふふって笑ってやる。


そんな俺の笑いに、スイッチが
入ったらしい。


「やばい。」
「え、ひゃっ。」


急にベッドに押し倒される。


「ぅあっ。ああっ。」
「…え?」


中に入っていたローターが、
さらに奥に入ってイイところを掠める。

そんなことを知らない潤は
また驚いている。


考える隙を与えないために、


「ね、キスしてぇ…。」


甘えた声で言って、潤の首に手を回して
引き寄せる。

潤の喉が、ゴクッとなかった。



「覚悟してね?和子ちゃん。」
「んんぅ、んっ。」


潤のキスはとびきり甘い。


潤のほうこそ、覚悟してよね?

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