
DAYS
第32章 オールリクエストshort story♡
A side
大ちゃんが飛び出してったあとも、
涙がポロポロ溢れてきた。
今まで我慢してきたもの全てが
涙に変わっちゃったみたいに、
泣いても泣いても止まらなかった。
そんな俺を、松潤と翔ちゃんは
ただぎゅっと抱きしめててくれた。
「じゃあ、先に帰るから。」
「あんま、気にすんなよ。」
「うん。ありがと…。」
楽屋から、2人が一緒に
優しい言葉を残して出ていく。
2人が帰ったあとも、
俺はその場を動くことが出来なかった。
足が重くて、帰る気力もない。
「帰らなきゃ…。」
幸い、次の仕事がないからいいけど
楽屋はそろそろ空けないといけない。
沈む気持ちをなんとか浮上させて、
荷物をまとめていた時、
廊下からすごい勢いで
足音が迫ってきてるのが分かって
思わず体がびくっと跳ねた。
「なになになに、怖い怖い。」
恐怖で何も出来ずに、じっとしてたら
バンっと大きな音をたててドアが開いた。
「っはぁ、相葉さん。」
「…ニノ。」
入ってきたのは、息を切らしてるニノ。
「ニノ、何で?帰ったんじゃー…」
「ごめん。相葉さん。」
ニノからの突然の謝罪。
何が何だかさっぱり分からない。
「え?どうしたの、本当に。」
「俺、ずっと間違えてた。
相葉さんのことを避けて、
冷たくしてれば、相葉さんは
離れてくれるだろうって。
そうしたら…。
好きって気持ちにも諦めが
つくだろうって。」
…好き?
ニノが?俺を?
