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DAYS

第32章 オールリクエストshort story♡







そんな時だった。

大野さんが倒れたのは。



5人での収録。

いつものように、俺の隣に座って
収録が始まるまで眠って。


収録もこなしてた。

いつもより口数が少ないなぁって
くらいだった。

だけどどこか、いつもと違っていて。



「じゃ、お疲れ様。」
「おつかれー。」
「じゃあねー。」


次の仕事が入ってる俺と大野さん以外は、
すぐに帰って行った。

大野さんは、なかなか楽屋に
戻ってこない。


収録中に違和感を感じてた俺は、
次の仕事もないからって大野さんを
待ってた。


大野さんが楽屋に戻ってきた。

真っ青な顔をして。


「リーダー!?」
「あ、まちゅじゅん。」


こんな時まで気を使って、笑って。

それどころじゃないはずなのに。


「大丈夫か?顔、真っ青だけど…。」
「ちょっと気分がよくないだけだよ。」


少し横になれば楽になるからって、
畳のスペースで横になろうとした時、

大野さんがぶっ倒れた。



「大野さん?聞こえる?」


反応がなくて、慌てて局の
医務室に運んで。


目を覚ました時には、だいぶ顔色は
戻っていたけど、


「ほら。一緒に帰ろう。」


無理やり俺の家に、大野さんを
連れて帰った。


こんな状態の大野さんを1人に
出来ないって気持ちと、まだ一緒に
いたいっていう俺の切望。

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