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N side



何でもこなすアイドル。


世間一般では、翔のことは
そう見られてるんだと思う。


だけどね、本当は違うんだよね。


確かに、スーツを着てる時は
びしっと真面目にやってるし。

コンサートの時は、
MCもやって、歌って踊って、
完璧以上のアイドルをやってる。

頭の回転も早いし、
気の利いたコメントがパッと出てきて。

の割には、変なところが抜けてるから
愛されてるんだと思う。


でもね、それはあくまで
表の『櫻井 翔』だから。


メンバーの前じゃ、ちょっと違う。

俺たちのことを公認してくれてる
メンバーの前じゃ、翔も遠慮なく
俺にくっ付いてくる。

だけど、それはあくまでスマート。

いくらメンバーの前だからって、
節操のないことはしてこない。


だって、からかって面白がってくる
人が1名いらっしゃいますから？



相葉「へっくしゅんっ。

あれ、おっかしいなぁ…。
花粉飛んでないと思うんだけど。」




だけど、２人っきりの時の翔は
飛びっきり甘い。

甘い。
とにかく甘い。


「かーずー。」

四六時中俺にくっ付いてくる。


そんな翔に、初めはドライな態度を
取っていたけど、もう根負けだよ。

いつしかそれが心地よくなって、
俺もされるがまま。


クールに決める翔も好きだけど、
俺を見てデレてる翔のほうが好き。