
DAYS
第32章 オールリクエストshort story♡
S side
ツンデレ。
俺の彼女は、世間一般では
そう言われる。
まぁ、素直じゃないし。
のくせに、顔が緩んでたり、
赤くなってたり。
言いたいことは分からんでもない。
でも、本当のアイツは
そんなんじゃないよ?
俺のこと、大好きで堪んない
可愛いやつなんだから。
帰る30分前には、必ずメールを
入れるようにしている。
そうすれば、それまでいくら
ゲームをしていたって、
「ただいまー。」
「おかえりなさい。」
ほら。
こうやって出迎えてくれる。
「今日もお疲れ様。」って言いながら、
俺の荷物を持ったりしてる。
「スーツ着てる翔、やっぱり
格好いいね。」とか。
そんなことを言われて、
思わずニヤケちゃって堪らず和に
廊下でキスをする。
これが、俺の月曜日の夜。
どれだけ遅くなったって、
必ず和は起きて待っていてくれる。
「先に寝ていいよ?」って言ったって、
絶対に起きてる。
「眠くないもん」なんて言ってさ。
こういうところは素直じゃない。
だって、明らかに眠たそうなのに
目をこすって必死に起きてる時もあるし。
だけど、そういうところが可愛い。
ツンデレってよりは、
ただひたすらに愛くるしい。
俺だけに真っ直ぐに向けられてる愛。
「ご飯、食べる?」
「先にお風呂入っていい?」
「うん。ゆっくりしてきてね。」
はぁ…。可愛いわ。
